在留カード等の確認方法について

・すでに日本国内にいる外国人の方を採用する際には、まずその外国人の方の在留資格を確認し、その方が日本国内で合法的に就労することが許可されているかどうかを慎重にチェックします。その方法として、まずは在留カードの提示を求めることになりますが、状況によっては旅券(パスポート)や資格外活動許可書、就労資格証明書などによる確認も必要になります。

① 在留カード

・留学や就労等の目的をもって日本に入国し、法務省から3ヵ月以上の在留期間を決定された中長期在留者に交付されるカードです。在留資格「外交」または「公用」の保持者には交付されません。日本在留中は常時携帯することが義務付けられています。実際の在留カードの見本はこちらをご確認ください。

② 上陸許可証印

・上陸(入国)の際に入国審査官がパスポートに押印します。上陸許可年月日、在留資格、在留期間が記載されています。

③ 就労資格証明書

・法務大臣が発行する、外国人が行うことができる就労活動の内容を証明する文書です。交付を希望する外国人にのみ交付されているもので、必ずしも就労資格を持つ外国人全員が持っているものでありません。 持っていないからといって就労資格がない、または違法就労をしているということにはなりません。実際の就労資格証明書の見本はこちらをご確認ください。

・外国人の雇入れ、離職の際に提出する外国人雇用状況届出書は、全ての事業主の義務になりますが、その際には、外国人の方の在留カード、または旅券(パスポート)などの提示を求め、届出事項を確認します。また、【留学】や【家族滞在】などの在留資格の外国人の方が資格外活動許可を受けて就労する場合は、在留カード旅券(パスポート)または資格外活動許可書などにより、資格外活動許可を受けていることを確認します。

在留カード等のコピーをハローワークに提出する必要はありません。なお、特別永住者(在日韓国・朝鮮人等)の方は、外国人雇用状況の届出制度の対象外とされておりますので確認・届出の必要はありません。

外国人雇用状況の届出時における在留カードや旅券(パスポート)、資格外活動許可書などによる届出事項の確認については、以下の点に注意します。

① 氏名 ・日常生活で使用している通称名ではなく、必ず本名を記入してください。在留カードの① 氏名欄には、原則として、旅券(パスポート)の身分事項頁の氏名が記載されています。
② 在留資格

・在留カードの② 在留資格または旅券(パスポート)上の上陸許可証印(※1)に記載されたとおりの内容を記入します。在留資格が特定活動の場合には、通常、旅券に添付されている指定書(※2)で活動類型を確認し、届出用紙の在留資格記載欄に、以下のいずれかを記載します。

●特定活動(ワーキングホリデー)   ●特定活動(建設分野)
●特定活動(EPA)  ●特定活動(造船分野)
●特定活動(高度学術研究活動) ●特定活動(外国人調理師)
●特定活動(高度専門・技術活動) ●特定活動(ハラール牛肉生産)
●特定活動(高度経営・管理活動) ●特定活動(製造分野)
●特定活動(高度人材の就労配偶者) ●特定活動(その他)
③ 在留期間 ・在留カードの③ 在留期間欄に記載された日付または旅券(パスポート)上の上陸許可証印(※1)に記載されたとおりの内容を記入します。
④ 生年月日 ⑤ 性別 ⑥ 国籍・地域 ・在留カードまたは旅券(パスポート)上の該当箇所を転記します。
資格外活動許可の有無 資格外活動許可を得て就労する外国人の方の場合は、在留カード裏面の⑦ 資格外活動許可欄資格外活動許可書(※3)または旅券(パスポート)上の資格外活動許可証印(※4)等で資格外活動許可の有無、許可の期限、許可されている活動の内容を確認します。

【重要】在留カードの有効性を確認する方法
・在留カードは身分証明書として利用できるという有用性があります。しかし、その在留カードが偽造などがされたものではないか、有効なものかどうかを確認する必要があります。

在留カードが有効かものかどうか、確認する主な方法は次の3つです。可能であれば複数の確認方法でチェックすることをお勧めします。

1.偽変造防止対策の内容で判別する
・在留カードには偽変造防止対策の処理がされています。見分け方のポイントは、

【偽変造防止対策による在留カードの真偽の判別方法】

  • ポイント ① MOJの文字がグリーン/ピンクに変化する。
  • ポイント ② 左右に傾けることで顔写真下のホログラムが白黒に反転する。
  • ポイント ③ カード左端の模様がグリーン/ピンクに変化する。
  • ポイント ④ 暗所で見ると、透かし文字が入っている。

2.在留カード等番号失効情報照会ページで確認する
・出入国在留管理庁ホームページでは、カード情報を照会するページを設置しています。在留カードや特別永住者証明書の番号の失効情報を確認することができます。

リンク:出入国在留管理庁 在留カード等番号失効情報照会

上記のページから、在留カード番号と有効期間を入力することで、在留カードや特別永住者証明書の番号の失効情報を確認できます。しかし、この確認結果は、在留カード等の有効性を100%証明するものではありません。1.の方法で印面のホログラムを確認したり、3.の方法でICチップでの確認も行うなど、複数の方法で有効性を確認することをお勧めします。

3.在留カード等読み取りアプリケーションでICチップを読み取りして確認する
・スマートフォン向けアプリを使用して、在留カードの真偽判定が簡単に行えるようになりました。出入国在留管理庁の提供するアプリで、在留カードに埋め込まれているICチップを読み取ります。使用方法は、在留カード番号を入力し、手元にある在留カードの原本をiPhoneやスマートフォンにかざすだけです。ICチップの読み取りが終わると画面に在留カードが表示されます。

リンク:在留カード等読取アプリケーション サポートページ

アプリ上に表示された在留カードと手元にある在留カードを比較し、相違がないかどうかを慎重に確認します。ICチップを読み取れない場合やスマートフォンに表示された在留カードが別のものだった場合、在留カードが偽変造されている可能性が高いため、追加の確認が必ず必要です。

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